すべてはモテるためである3回目

モテ

2回にわたってまとめをしてきたが、今日はラスト。
例によって、心に残った個所を引用しよう。

ある人間が「心の底から願っていること」「本当にほしがっていること」は、じつは「その人が他人に対して与える能力を持っていること」なのだ。たとえば、モテたいと切実に思っているあなたは、その一方でだれか(タレントとか、アニメキャラかもしれないけど)に恋してるでしょ?、と。その人は、あなたからモテている。「モテたい、モテたい」と言っているあなたは、「他人を愛する能力があるのだ」。(208頁)
この言葉などは、人の思考すべてに応用できそうである。

恋するとは、相手を求めること、自分のものにしたがること。愛するとは、相手から肯定されること。そのように筆者は定義する。
そして、自分がしたいことは、恋するじゃなくて、愛することなんだと認めたうえで、愛することによって自分が変わることを恐れないのが、つまり大人になるってことじゃないだろうか、と私たちに説く。(208頁)その姿、まるでお釈迦様のようである。

さらに話は続く。
子供であることのほうが変化の余地があって、大人になると人間が硬直すると考え得られがちだが、そんなことはない。子供であり続けるほうが『がんこ』で、自分を守っているのだ。

>大人だということは、『もう、そんな長い時間は残ってないんだから、なるべく他人を幸せにしよう』と考えることだ。(209頁)
この言葉などをみると、この本は、ほんとにモテ本だろうか、と読者に思わせる。それほどに、筆者の思考は果てしなく広い。(マジですよ、これ)私にはまだわからないが、いつか分かるときが来てほしい。大人になるということが。

こうして本書を振り返ると、『自分の頭で考える』ってことが、いかに大切であるかを痛感させられる。「人は、誰かの思うようにされたい生き物である」とは、養老孟司の言葉であるが、まさにその通りなのだ。人の意見に従っているほうが楽なのだ。そのほうが、エネルギーがかからない。また、自分の頭で考えることは、誰かに習うわけでもない。自ら学ぶ姿勢が重要なのだが、その視点は欠落している。終わりに掲載されている哲学者の國分功一郎氏のとの対談でも『生き方、というのは実は学ぶべきものなんだ。その視点が欠けている。』との言葉がある。『ロールモデルが単純(誰かの意見に従ったり、マネをすること)だと、たしかに楽なんだけど、その安楽さは自己否定と一体何ですね』。なんて含蓄に富んだ言葉であろうか、と思う。(220頁)

恋愛感情というのが自分の心の穴から出てきているもので、しかも心の穴が主として親によってあけられたものだとすると、恋愛は親子関係をやり直していることになる。こうした視点は新鮮で、新たな発見であった。親にしてもらえなかったことを、恋人にはしてほしいということか。
よって、自分の心の穴がどんな形をしているのか確認することが重要であるとなる。(つまりそれは自分の中の女性キャラを意識することだし、親との関係を再認識することである)(222頁)

最後に、本書のとりあえずのまとめをしておこう。買ったときは、本書がこれほど含蓄の富んだものであるとは思わなかった。よって、ブログに3回にわたってまとめを書くとは思いもよらなかった。まず、こうしてまとめを書いている時点で自分が相当恋に(もしかしたらそれ以外も)不器用であることを露呈してしまっているので、かなり恥ずかしい。けれども、本書の1番のテーマは『自分を持っている人とは、どういう人か?』という問である。その答は、『好きなことがあって、一人でいてもさみしくない場所』を持つことである。それが自分が何者か、を把握することになる。そのうえで、女性に臆病になりすぎず、相手の話をしっかり聴き(自分が変化することを恐れない)、自分の肚を見せる(判断は人にゆだねる勇気を持つこと)ことがモテる秘訣であると教えてくれるのではないだろうか。

まあ、言うは易く行うは難しで、今すぐに実践はできないだろうが、近い将来に自分にとっての『モテる』状態を実現したいと願っています。

みなさんも、面白い本ですから、是非。必ず得るものがありますよ。
スポンサーサイト

すべてはモテるためである、の続き

モテ

単なるビジネス本の枠を超えた良書『すべてはモテるためである』。前回は、その前半部分をまとめた。要約すると、モテない人とは、「自意識過剰になってしまっている人」のことであり、バカか暗い人の2パターンに分けられるという。恋をすると女の子が逃げることに頭にくる男がバカである。女の子が逃げるのを恐れるあまり声をかけられない男は暗いと分類される。

さて、前半では、自分が「バカ」か「暗い」のどちらに分類されるかを把握したうえで、その処方箋が出された。その方法は意外に簡単で、「自分が熱中できる場所(=一人っきりでいてもさみしくない場所)」を持とう、とのことだった。一人きりでもさみしくない場所を得ると、次の2つが身につけられる。1つ目、自分が何者かがわかる能力(これがバカの処方箋)。2つ目、適度な自信(暗いヤツへの処方箋)このへんが、よくある恋愛ビジネス本と違うところである。だって、そういう本で「一人っきりでいてもさみしくない場所」を持とう!とは書かれないですよ。で、自分を客観視できるようになって、適度な自信がついた。さあ、次はどうする?というのが、後半への問いである。

その答として、「キャバクラ」や「風俗」にいって、実際の女の子と話す練習をしようとなる。『相手の土俵に乗る』ことを身体感覚で身につけよう、というのだ。このへんも本書の良い所だ。前半では、とにかく自分のことを考えろと言われる。理想のモテ方はどういうのか、どんなコがタイプなのか、等々。しかし、後半は一転『よし、バカでも暗くもなくなったら、キャバクラか風俗へ行け!』とやけに具体的になる笑。

では、『女の子と同じ土俵に乗る』とは、何を意味するのだろう?それは対話できるということである。
>対話とは、相手の言っていることをまずは聴く。けれど、判断はしない、決めつけないこと。それから自分の肚を見せることです。(132頁)とある。
よくわかるぞ、筆者。これがいかに難しいことか、みなさんもわかりますよね?まず、しっかり聴くだけでもエネルギーが要るのに、加えて判断はするな、と。これは難しい。けれど、かなり重要な指摘であることはわかります。それを見透かしたように、本書では「これ、むずかしいですよ、モテてないあなたには。でも肝心なことです」(133頁)とある。笑これは心理学でいうところの、『傾聴』ってやつですね。このAV監督すげーな、とびっくりしていると、さらに筆者の指摘は続く。

『上から目線ではなく相手の話を聴く、つまり「相手と同じ土俵に乗る」というのは、あなた自身が(相手の話を聞いたことによって)変わるつもりがあるか、変化する気があるかどうか、ということです。変化する勇気があるか、ということでもあるでしょう』(135頁)いやー、これはしびれましたね。とりあえず、聴く。ここまでは、言える人多いと思います。でも、判断しないとは、上から目線ではない、ということがどういうことなのか。それは『変化する勇気』があるかどうか、である。こんなふうに言語化した人を初めて見ました。ただもんじゃないな、この人。

次に、自分の肚を見せる方法が示される。ただ、自分を見せて、それがどうとられるかは『相手の判断に任せる』のです。(138頁)こう受け取ってほしいと押し付けるのではなく、弱い自分を許してほしいと甘えるのでもなく、そういう自分は醜いと自己嫌悪するのでもなく。ただ、『自分を見せる』。これもたいせつですよね。ただ、勇気がいる。どう思われるかは、相手に任せるんだから。それが素直になるってことでしょう。つまり、ここでも勇気がいる。そうか、モテる人って『勇気』があるんだなぁ、と発見です。自分を守らないでください、と。まあ、そこまで考えなくてモテる人(筆者の言うかんじのいいバカ)もいるんでしょうけど。

さあ、ここまでのことができれば(かなり大変)あなたは自分が「馬鹿か臆病である」ことを知り、自分の「心のふるさと」を持ち、一人でいてもさみしくない居場所を得て、キャバクラや風俗で「現実の女性との接触」を練習し、コミュニティ・サークルで「ちゃんと話を聴くこと」「あなた自身が変わることを恐れないこと」「自分を押し付けないで、ただ見せること」ができるようになり、相手と同じ土俵に乗れるようになった。それなのに彼女ができない、それはなぜか。が、次のテーマです。

それはあなたが『いい人』になってしまっているからだ、と筆者は言う。自分を口説けるキャラクターではない、と決めつけてしまっているからだ、と。(本当によくわかる。自分が口説いてもなーって思ってしまうもん、私も)そんな人に、筆者は、心の中にヒーロー戦隊を持て!とアドバイスする。5人の戦隊の目的は、彼女を作ること。(こう書くと恥ずかしいですね)赤は熱血漢、青はクールで冷静、黄はチャラくて、下ネタも言う…。一人の中には、いろいろなキャラがいる。その中の一人に、(ふだんなら言えないような)キザなセリフを言ってもらったり、口説いてもらいましょうよ、というのだ。ヒーロー戦隊とは、うまい発想ですね、私は実践します。で、数あるキャラの中で最も重要なのが『桃レンジャー』なのだと。桃レンジャーは、あなたの中の女の部分。好きになった女性を攻略するために、次に誰を出すか、熱血で行くか、クールで行くか。そのローテーションは、この『女性メンバー』に考えてもらわねばいけないのだ。ということは、桃レンジャーは司令塔ですね。そして、桃レンジャーと好きになった女性は、似ているところがあるはずなんです、と筆者は言う。ピッタリ重なれば、理想の女性が表れたってことなのだそうだ。ところで、あなたの理想の女性はどういう人だろうか。言い換えれば、桃レンジャーはどうしたら意識できるのだろう?この疑問についても、筆者は、超具体的な回答をする(笑)。それは、あなたがAVも過去の体験も使わずにオナニーしているときに思い浮かべている女性のことだ、と。
とまあ、これで外見とかは分かりますが、内面はどうなのか。女性キャラは必ずあなたのお母さんの影響を受ける、これも筆者の言葉です。ピッタリ重なってる人は、マザコンと呼ばれるんでしょうね。自分の中の女を意識する、どんな人なのか、何がほしい人なのか、何を喜び、何に傷つく人なのか。それができる人を「女心が分かる人」っていうんでしょうよ。ちょっとやってみよう、皆さんも意識してみると面白いですよ。で、ちょっと考えただけでたしかに母親の影響を受けているってわかります(笑)。気味悪いですけど。

ふー、今回でこの本の感想は終わりにしようと思ったんですが、まだ書くことがありそうです。いや、この本、ほんとすごいっすよ。
最後に、心に響いたメッセージを一つだけ記します。『自分が何がしたいかを分かっていないほど、悲しいことはありません』

すべてはモテるためである

モテ

本屋さんでたまたま目に留まった本書。
『すべてはモテるためである』とのタイトルから、またよくある非モテをターゲットにしたビジネス本かな~と冷やかしで手に取ってみたが、(本当にモテる人は、冷やかしでも手に取らないのだろうけど…(泣))これが意外にもちゃんとした内容であったので、思わず買ってしまったのである。

なんせ、解説をあのウエノチズコ先生が書いているんだから、興味も惹かれますよ。

さて、内容に移ろう。本書は、どうしたらモテるようになるかといったテクニック&マニュアル本ではない。それどころか、そういった本に頼る人間は、間違いなくモテない、キモチワルイと断定してしまうのだ。この「キモチワルイ」というのが、本書のキーワードになっていて、モテないのは、キモチワルイからであると言うのだ。キモチワルイ人は、どんな人なのか。5つのタイプで紹介されている。詳細は控えるが、モテる人は次の2つに分類されるという。
①かんじのいいバカ②考えられるが、臆病すぎない人。このどちらかだという。
逆に、キモチワルイ人とは、とどのつまり自意識過剰な人で、それがバカなのに勘違いしてたり、考えすぎてて臆病であるなどの対応に分けられる。
この分類は、なかなか的を得ていて、おもしろい。ちなみに私は、好きな子に対しては考えすぎて臆病になってしまう人であることが、自己分析によってわかった。(39頁を参照)

次に、臆病を治すにはどうしたらよいのかと内容は移る。その解決策は、ズバリ、「適度に」自信を持つことである。そのためには、「自分が何が好きかわかるようになること」が大切だという。肩書きとかじゃなくて、自己紹介ができることをあなたは持っているのか?と問いかけます。それが答えられる人は、『自分の居場所がある』。そこでは、一人っきりでいてもさみしくならない。そうしたことで臆病は治っていくと筆者は語り掛けます。何かに熱中しつつ、「かしこい人の周囲への配慮っぷり」をお手本にして周囲や相手に対してエラソーや卑屈にならないように、気を配りましょう。モテますから。と前半は締めくくられる。

と、ここまでまとめてみて思ったのは、この筆者はとにかく『自分の頭で考えることを要求する』。あなたにとって、モテるとはどういう状態なのか、どうなりたいのか、何がしたいのか、等々。モテるといっても、大勢から好かれたいのか、一人の人と付き合いたいのか、ただヤリたいのか?と質問攻めです(笑)でも、こういうことって実は一番重要ですよね。実は、自分の頭でものを考えられる人は、モテなくても結構楽しいみたいなことを筆者は言っちゃってるし…
この人、AV監督でありながら(失礼)倫理学の先生のような思考をする。(笑)

ふー、疲れた笑。後半については、また続きを書こう。
プロフィール

はし

Author:はし
さいたま在住の22歳、男です。
本の感想や気になる社会テーマについて、書きます。
気軽にコメントしてください(^^)
写真は、江口寿史の作品です。こういうコにあこがれちゃいます笑

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
FC2プロフ
こびとさんの時計
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR