東野圭吾『真夏の方程式』

ガリレオシリーズ『真夏の方程式』を読了。東野圭吾、相変わらずのすごさ、としか言いようがない。
小説を1日で読んだのは久しぶりであった。

さて、内容はネタバレになるが、研究のため訪れたある田舎で人が死ぬ。警察は、当初事故だと判断していたが、湯川はある疑念を抱く。そして、その背後に隠れるある深層にたどり着いた時…

ああ、こうして書いていてもちょっと背中がゾクっとしてくる。これがミステリーの醍醐味であろう。一番ゾクっとしたのは、『あなたが彼を殺した』と『悪意』の2つであろうか。あれは、今でも読みたいけれど、怖い、そういう感情がさえする。

ミステリーの内容としても十分に楽しめた本作品だが、実はクライマックスの湯川と少年とのやりとりが、とても感動する。そして、これは東野圭吾の人生哲学、読者へのメッセージともとれるのではないだろうか、そう私は思った。

『この世界には、まだまだ現代科学では解けない謎がいくつもある。しかし科学の進歩とともにそれらも解かれていくだろう。では、科学に限界はあるのか、あるとしたら何がそれを生み出すのか。それは人間の頭脳だ。例えば、数学の世界では次々と新しい理論が発見される。しかし理論が高度化すればするほど、それを検証できる人間の数は限られてくる。ある天才が発見した理論は別の天才が登場するまで、待たなくてはいけない。』

『どんな問題にも必ず答えはある。だが、それを今すぐに導くことができるとは限らない。人生でもそうだ。今すぐには、答えを出せない問題なんて、これから先いくつも現れるだろう。しかし焦る必要はない。答えを出すためには、人間の成長が求められている場合も少なくない。だから、人間は学び、努力し、自分を磨いていかなければならないんだ。』
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No title

こんにちは。

自分も「真夏の方程式」読みましたよ。
本当にいい作品ですよね。
わかります。

確かにクライマックスの湯川先生と少年とのやりとりは良かったですね。

Re: No title

> こんにちは。
>
> 自分も「真夏の方程式」読みましたよ。
> 本当にいい作品ですよね。
> わかります。
>
> 確かにクライマックスの湯川先生と少年とのやりとりは良かったですね。

コメントありがとうございます。
東野圭吾の作品はかなり読んでいるのですが、やはり圧倒的に読みやすいですよね。読者に一気に読ませる、そんな力があると思います。ドラマでは湯川を福山が演じていますよね。たしかにハマっていると思うのですが、東野さんは当初、佐野史郎さんを意識して湯川を描いたそうなので、頭に中で佐野史郎さんだったらどうかな?と考えて、読んでいます。よろしかったらお試しください(笑)

No title

東野さんが佐野史郎さんを意識して湯川を描いていたのは知っていますよ。
佐野さんをイメージして読んでみるのも、面白いかもしれませんね。(笑)
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はし

Author:はし
さいたま在住の22歳、男です。
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