ブラック企業ワタミを公認する自民党

『若者の雇用を何とかしたい』『日本を明るい国に』
口ではいくらきれいごとを言おうとも、本性はバレる。自民党がワタミ元会長、渡邊氏を公認した時に私が思った感想である。つい最近までは、渡邊氏には関心がなかった。しかし、『ブラック企業』という言葉が市民権を持ち、自分が就職活動を行う中で、渡邊氏的なもの、『自分の夢ばかり叫び、自分は絶対に正しい』と信じ込んでいるような独善的な人間はどうも好きになれないと思うようになった。
同じころ、今野春樹氏の『ブラック企業に負けない』という本を読んだことで、2008年、ワタミの従業員であった当時26歳の森さんという若い女性の方が自殺していたことを知った。その後、この自殺は労災と認められ、長時間労働がその原因であったといわれている。明日は我が身、とはよく言ったもので子に国に生きる若者の一人として森さんの死は他人ごとではない。いや、こういうと遺族の方には失礼かもしれない。何も知らないやつが何を言っているんだ、と。子供を失った遺族の苦しみは、当事者にしかわからないものがあると思う。労災と認定されたにもかかわらず、渡邊氏はツイッターで『労務管理で問題があったとの認識はない』と発言したそうだ。恥知らず、バカとはこういう人のことを言うのか、と思った。労働局が労災といったのだから、労災である。小学生でもわかるだろう。遺族の方との面会も拒絶し、いまだに説明責任を果たしてはいない。

そんな人に国会議員になる資格があるのか?すぐに答えは出そうである。
6月28日に遺族は、渡邊氏の公認取り下げを訴えに、自民党本部まで出向いた。が、責任者は一人も出てこず、建物の中にも入れてもらえないという杜撰な対応をされた。

以下が、その動画である。
http://www.mynewsjapan.com/reports/1852
これを見て、人々は何を感じるのか。私は、この事件に直接かかわったわけではない。ワタミを利用したこともない。しかしそれでも、憤りを感じた。自民党の対応に、また、この事実がマスコミによって報道されなかったことに対して…。

砂漠

突然だが、伊坂幸太郎氏の『砂漠』を思い出した。
主人公は熱血漢の西島。「俺たちは砂漠に雪を降らすことだってできる」「どうしてアメリカの暴動をだれも止めないんですか」こう言っては、周りの友達にバカにされるようなやつ。正義感があり、正しいんだけど、ちょっとイタい。そういうやつっているでしょ。
その西島に友達の北村が「街頭演説とかすればいいじゃないか」と言い、「それはダメなんだ」と答えるシーンがある。その後、会話はこう続く。

「三島由紀夫は自分の腹を切ってまで何かを伝えようとしましたよね?でも伝わらなかった。一人の人間が本気で伝えたいことも伝わらない。三島由紀夫を見て、バカって一刀両断した奴もね、心のどこかでは自分が本気を出せば言いたいことが伝わるんだって思ってるはずなんです。インターネットで意見を発信している奴もね、大新聞で偉そうな記事を書いている奴だって、テレビ番組を作っている人や小説を書いている人だってね、やろうと思えば本心を伝えられるはずだって思ってるんですよ。今は本気出してないだけで、その気になれば、理解を得られるはずだって。でもね、三島由紀夫でも無理だったのに、腹を切る覚悟があっても無理だったのに、あんなところで拡声器で叫んでみても無理なんですよ。

遺族の方の動画を見た時に、小説のこの部分を思い出したのである。あれだけ苦しんでいる人の声も届かない。自分たちに都合の悪い情報はマスコミは報道しない。でもだからこそ、私たち一人一人が声を上げていかなくてはいけない。今のままでは、自民党はクソだ。渡邊氏もクソだ。何らかの形でけじめをつけてほしい。










スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

はし

Author:はし
さいたま在住の22歳、男です。
本の感想や気になる社会テーマについて、書きます。
気軽にコメントしてください(^^)
写真は、江口寿史の作品です。こういうコにあこがれちゃいます笑

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
FC2プロフ
こびとさんの時計
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR