死神の精度


死神の精度 (文春文庫)死神の精度 (文春文庫)
(2008/02/08)
伊坂 幸太郎

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伊坂幸太郎の『死神の精度』を読む。

昔、大学生の頃読んだ。昨日、会社の友達としゃべっていたら偶然この本の話になり、彼女もこの本が今まで読んだ中で一番好きなのだという。

外見ではあまり本を読みそうな娘ではないため、とてもいい感じだ。

で、この本の中に「恋愛で死神」という話があって、私は一番この短編が好きなのだけど、
改めて読んでみた。

ある男がある女性を好きになるのだけど、最後は殺されてしまう。
結論だけ書けばこういう話なのだけど、

この話の魅力はストーリーがどうこうというよりは、死神のキャラ、クールさ、セリフのかっこよさ、
それに負けない登場人物たちのかっこよさなのだと思う。

私が好きなセリフは、

くさらず、自分に酔わず。彼女のそんな雰囲気が僕は好きなんです。」

「たとえば、同じものを食べた後で同じ感想を持ったり、好きな映画が一緒だったり、同じことで不愉快さを感じたり、
そういうのって単純に幸せですよね?」
「大きく言えば、そういうのって恋愛の範疇に入るんじゃないか、って思うんですよ。」

「でも、恋愛ってうまくいかないものなんだろ」

「でも、人生なんていつ終わってしまうかわからないんだから、何もないより何かあったほうがまだいいですよ。
最高じゃないけど、最悪じゃない、そういうことってあるじゃないですか

このやり取りにはしびれた。最高じゃないけど、最悪じゃない。
うー、なんていい言葉であろうか。

それが、くさらず自分に酔わずって言う精神につながるんだろうなぁ。

で、昨日会社の友達とこの本が一番好きなんだよって意見が同じだったときに、たしかに嬉しかったし、
幸せだなぁって感じた。

荻原(登場人物です)の言葉を借りれば、

そういうところから恋愛は始まるんじゃないかって思うのだ(いや、あいつとは始まらないか・・(笑))

あ、あと伊坂幸太郎の作品は有名作品からの引用やオマージュが多いことも魅力と思うのだが、

この話では、ジョンゴダールの『男と女のいる舗道』(見たことない!)』のセリフが使われている。
嘘と誤りに大きな違いはない。
http://blog.goo.ne.jp/asongotoh/e/9af23f95afd67fc64832e55bec500214(この記事が参考になる)

人が生きてるうちの大半は、人生じゃなくてただの時間だ、ってセリフもいいななぁ。

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